Intel第12世代Core i Processorの脆弱性について
Alder Lake(Core i-12xxx)が発売されたのと、情報が載せられ
ていたので注意を一つ。
【関連資料】
1:CPUID - Intel
2:Affected Processors: Transient Execution Attacks & R
elated Security Issues by CPU
【Alder Lakeの脆弱性の現状】
Alder LakeもFamily 6なので基礎設計は脆弱性があるままです。
脆弱性の対策が変わっていて、LVIの影響が出ないとなっています
が、恐らくSGXの回路を非搭載になった事と、MDSの回路改修を
さらに進めたのだと思われます。
PLATYPUS(Running Average Power Limit)も修正された様
です。
因みに表に脆弱性がFast Forward Store Predictor以降増えて
いますが、Spectreの亜種や浮動小数点演算回路辺りの脆弱性は
マイクロコードでの緩和しかあたっていない様です。
Atomの項目が増えたのはAlderのE CoreがAtomだからですね。
マイクロコードの設定ミスの問題のはずがIBRS Guest/Hostが
項目にあった上に、ソフトウェア側でプロセスの分離が必要と出
ているので、設計に問題があったのかもしれません。
基本の演算回路設計が変わっていない為、SpectreとMeltdown
関連の脆弱性はそのままです。
(2022/2/26追記)
06_97H Alder Lakeの場所が分かり難い場所に移動していたの
で注意して下さい。
後、12600以降の下位モデルで製造ラインの違うH0ステッピング
の物が存在しますが、どうやら脆弱性の緩和度合がC0ステッピン
グより上がっている様です。
【中国版の並行輸入品に注意】
Intel® Core™ i9-12900K Processor
今回も中国向けのパッケージ品が存在している様です。
製品に何らかの規制がかけられている可能性があるので、中国向
けの並行輸入品には注意して下さい。
パッケージに張られているバーコードの下にあるProduct Code
を確認して下さい。
i9-12900Kの場合BXC8071512900Kだった場合中国版です。
BX8071512900Kが通常版です。
BXの次にCが入っている場合は中国版だと考えて下さい。
第12世代も脆弱性は変わらず存在するので、気を抜かずセキュリ
ティの強化をする様にして下さい。
【Intelのその他脆弱性関連】
【IntelのSGXがマルウェアで利用可能な問題が発覚】
【Thunderboltに周辺機器を介した攻撃を受ける脆弱性が発覚】
【Intel CPUの新たな脆弱性SPOILERについて】
【Intelのチップセットにデバッグ機能を有効に出来る問題】
【Intelの新たな脆弱性MDSについて】
【P0ステッピングはMDSでMeltdownが再発していた】
【Intelのサーバ用CPUに情報漏洩する問題】
【ZombieLoad V2について】
【IntelのSGXに新たな攻撃方法が発覚】
【Intel CPUの内蔵GPUに情報漏洩する問題】
【Intel CPUにフィルバッファから狙ったデータを取得できる問題】
【IntelのCPUやチップセットの修正出来ない場所に問題が発覚】
【MDS攻撃の亜種LVIについて】
【Thunderboltの脆弱性について2】
【Intel CPUの新たなバッファ関連の脆弱性について】
【Intel CPUに電圧を増減させることが出来る問題+α】
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【Intel CPUのL3キャッシュに暗号化キーを推測できる脆弱性】
【SpectreとMeltdown関連】
【Intel CPUの致命的な設計不良によるセキュリティ問題】
【Spectre PrimeとMeltdown Primeについて】
【SpectreとMeltdown用調整BIOSの配布リスト】
【IntelのハードウェアセキュリティSGXの脆弱性BranchScopeについて】
【Spectre Next Generationについて】
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【Intel CPU及びARM対象のSpecterの新しい亜種について】
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【SpectreとMeltdownに関係する新たな攻撃方法について】
【SplitSpectreについて】
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【AV-TESTがSpectreとMeltdownを利用したマルウェアを収集】
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