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【データ復元について】

ごみ箱に送ったデータを戻そうとして完全に消してしまったり、
間違えて必要なデータをShift + Deleteで直消してしまった
時にデータ復元を試みると思いますが、

今回はデータ復元について書きます。

注:復元ポイントではなくOS上でのデータ再認識の復元につ
いて
(2017/8/9時点公開)



【データ復元が出来る理由】
ゴミ箱を経由したり直接完全消去をした場合Windowsの機
能ではデータ単体で直接復元する機能が無い為、通常だと
復元出来ないので、復元ポイント等のバックアップデータを
上書きしてデータを戻しますが、

ストレージ(HDD、SSD)の記憶領域を直接確認出来るソフト
を使えば、データ単体で復元が可能になります。


これは、OS上でデータを消去したという処理が、実際にはデ
ータ領域を書き換えできる領域であるという認識に変えてい
るだけ
であり、書き込まれたデータそのものはストレージの
記憶領域に残っている
からです。

だから、直接記憶領域を確認出来、データを再認識させられ
るソフトを使う事でデータを単体で復元出来る訳です。



【復元が出来なくなる条件】
上記した様にデータ領域にデータが残っている状態なら復元
が出来る訳ですが、以下の条件によって復元が不可能にな
る可能性が高まるので注意が必要です。

必ず復元出来る訳では無いと覚えておいて下さい。


【復元したいストレージにデータの保存をする】
HDD上書きの仕様(クリックすると拡大)
HDDの場合書き換えできるデータ領域という認識になった状
態でデータの保存を掛けると、外側の空いた領域からデータ
を埋める様に書き込む
仕様になっているので、

残っていたデータに別のデータが上書きされてしまってソフト
では復元が不可能になってしまいます。


ストレージが一つしかなくパーテーションも分かれていない場
合、OSが頻繁にデータを保存してしまうので復元が出来なく
なる可能性が高まります。

またSSDは基本新規の空きブロックがなくなるまで記憶領域
を変えて保存しますが、空きブロックがなくなるとブロック単
位で消去して書き込みする様になるので、保存を掛けると書
き換えしてしまう可能性が出ます。


HDDの記憶領域とSSDの記憶領域の仕様は【アロケーション
ユニットサイズとは
】と【SSDのデータ構造について】を参照し
て下さい。



【SSDでTrim機能を有効にする】
SSDは記憶素子の劣化を抑える為と上書きが出来ない仕様
上まっさらな状態なブロックに優先的にデータを保存する様
にしているのですが、空きが無くなると一度ブロック単位で
消去が必要になるので、書き込み時に書き換えが発生して
書き込み速度が遅くなります。

SSD Trimの仕様(クリックすると拡大)
上記の仕様で速度低下を起こし難くする為にSSDにはOS上
書き換え出来る領域と認識されたブロックをバックグラウン
ドで定期的に自動消去
するTrimと言う機能を搭載しています。

だから常に空き領域が出来ていることになるわけですが、書
き換え出来る領域と認識されたブロックなら定期的に消して
しまうので、単純な消去でもタイミング悪いと復元したいデー
タをデータ領域から消してしまう事があると言う訳です。


但し、機能を停止すると書き込み速度が経年で確実に落ち
るので、データの保存性かレスポンスのどちらを取るか判断
する必要はあります。



【復元をし易くするには】

【重要なデータはデータ専用のストレージに入れる】
上記した様に上書きをしてしまうと復元が不可能になる可能
性が高まるので、

頻繁に上書きが発生するOSのシステムデータが入っている
ストレージには重要なデータを入れない
様にして下さい。


システム用とデータ用に2台搭載して使い分けるのが最善で
すが、ノートの様にストレージを一台しか搭載できない場合は
パーテーションを分けておくのも有効です。


【復元ソフトの起動用DVDかUSBメモリを作成して置く】
システムデータがあるストレージで間違って消した場合に、
OSを読み込まずにBIOS起動時に読み込んで直接起動でき
るソフトの起動用メディア
を使用する事で、復元の可能性を
高められます。

但し、スタートボタンからシャットダウンしてしまうと上書きさ
れる可能性が高いので、使用する前に電源ボタン長押しで
強制終了させる
必要があります。



【復元ソフトの例】

【DataRecovery】
DataRecovery v2.4.7.1

表記は7までの対応ですが、10 Pro 64bit(1703)でテストし
た所、正常に復元出来ました。



【Recuva】
Recuva

ポータブル版はUSBメモリ等を挿してそこにダウンロードし、
そのまま実行できるので、システムドライブ上のデータを消
した緊急時に使えます。



【完全データ復元PRO(有料)】

完全データ復元PRO15
(2016/4/14)
ジャングル


USBブートメディアを作成してOS未起動で使用出来ます。

今の所USBブートが出来るのは有料ソフトばかりなので、ど
うしても1ストレージ体制で使用しなければならない時に心配
な場合は購入して予めUSBブートメディアを作っておくと良い
と思います。



【復元ソフトの注意点】
復元できるデータの形式に差異はありますが、基本的に無
料か有料かで復元出来るデータの状況には変わりありま
せん


上記した様にデータを上書きした時点でどちらとも復元不可
能です。

有料ソフトだからどの様な状況でも完全に復元出来る訳では
無い
と思って下さい。



【復元不可能なデータがどうしても必要な時は】
物理的に記憶素子にアクセスする機器を所有している業者
に頼んでデータを取り出してもらって下さい。

磁気データを直接読むので、上書きしていても復元出来る
可能性があります。



ストレージのデータ領域の仕様を予め知って準備おけば、間
違えて消した時に復元できる可能性が高まるので、覚えて
おくと良いですね。



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