Intel製の最新LANチップの問題について
先月末に情報が出ていたIntelのLANチップEhternet Controlle
r I225-Vですが、修正は一部だけで完全に治っている訳では無い
という情報が出ているので注意を一つ。
【関連記事】
1:Intel LAN-Controller: Foxville alias I225 braucht eine
n Hardwarefix
2:Intel 400-Series Chipsets Including Z490 With I225
2.5Gbe Had A Networking Bug, But Its Already Been Fix
ed [Updated]
3:Intel Foxville I225-V 2.5GbE Networking Issues See
mingly Persist – Several Z490 Motherboards Could Be A
ffected, New B3 Revision Expected In 2H 2020
【問題の詳細】
次世代の2.5Gbit/s対応のコントローラI225-Vはデータ送信時の
パケットの最小データ単位が8Byteまでしか対応していないので
すが、
2.5Gbpsで動作させるためにはそれ未満の5Byteに対応が必要な
ので、送信間隔にズレが発生した時にパケットが消失して再送信
になる問題がありました。
ルーターやスイッチングHUBとの組み合わせによっては1~10Mb
psの速度低下が発生していた様です。
大元の↑の問題はB1ステッピングであり、B2ステッピングで修正
されたはずだったのですが、Intelが修正したとしているB2ステ
ッピングでもネットワーク機器の組み合わせによっては同様の問
題が発生する様です。
3の記事によるとスイッチングHUBのNetgear XS505Mを介し
た所、40GBのデータ転送で介さず直結した場合に比べ255MB/s
(2.05Gbps)から144~194MB/s(2.0Gbps)まで低下した様
です。
消失したパケットによってはデータが正常に送れなかったり、ネ
ットワークをほぼリアルタイムに使用するソフトによっては問題
が出るので注意が必要です。
今回の問題はLANチップの回路構造の問題であるのでファームや
ドライバでは根本的な修正は出来ません。
【対象のI225-V搭載の製品】
【Intel】
Intel 400シリーズチップセット(現状Z490)のMB
【AMD】
B550チップセットのMBの一部
【現状の対策と今後】
I225-Vのポートを使用する場合の対策としては問題が発生しない
ネットワーク機器(ルーター、スイッチングHUB)と組み合わせる
か、最新のファームやドライバを充てて1Gbpsのチップとして動
作させる。
(2021/2/16追記)
1Gbpsの回線の場合最小パケットが8Byteなので、I225-Vのポ
ートにそのまま挿しても機能するはずなのですが、パケット消失
が起きて切断されたり認識がおかしくなる事がある様です。
I225-V ステッピングB2(V2)のチップに繋がっているポートで1
Gbpsの回線を使う場合はファームとドライバを必ず上げて1Gbp
sのチップとして動作させる様にして下さい。
その他の対策としてはRealtekやKiller等の他社製で2.5Gbps対
応のコントローラが搭載されたMBを選択する事です。
現状発売されているZ490のMB、今後直近で発売されるB550の
MBにはB2ステッピングのI225-Vが搭載されますが、2020年末
辺りに更に修正されたB3ステッピングが出荷されるとの事なので、
待てる場合は待った方が良いかもしれません。
現状2Gbps以上の回線を使用してみたい場合は、他社製のLANチ
ップ搭載のMBを選択した方が良いかもしれませんね。
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