人柱erとはなにか
自作PCを調べていると出てくる人柱erと言う言葉、今回は人柱er
についての小話を一つ。
【人柱とは】
本来は、自然災害に神性を見出し、人を生贄にする事で神を鎮め
る祈願をする人身御供と言う意味での言葉ですが、
自作PC界での人柱は意味が違います。
【自作PC界の人柱とは】
一般的に売られている完成品のPCと言うのは、PCメーカーが完動
品として検証しているので、基本的に不具合が出ない状態で販売
されていますが、
自作PCの様に個人がPCパーツを寄せ集めてPCを構成する場合、
パーツの品質やチップのコントローラの出来によっては正常に動
作しなかったり、初期不良で不具合が見つかる事も少なくありま
せん。
また、ベータ版のドライバやソフトウェアも同様です。
自作PC界の人柱とは、ソフトウェアや高額なPCパーツを不具合が
でるリスクをものともせず、初物大好きで突撃して検証し、
情報を提供する事を至高の喜びと感じる
自ら進んで突撃して犠牲者になるので、英語の~する人という意
味の接尾語「-er」をつけた人柱erと呼ばれているわけです。
【人柱er 3箇条】
1:不具合を見つけても後悔しないし、泣かない
2:不具合を検証し、自力及び人柱erで情報を持ち寄って対処法を
考える
3:不具合の情報と対処方法の手順を企業と一般に提供する
有用な情報を上げるためには検証する能力がいるので、人柱erに
なるのは一定以上の知識が必要だったりします。
自ら自爆しに行く変な人と言う意味で奇特な人達と思われていま
すが、彼らのおかげで無駄な出費をする事無く不具合を避けられ
たり、改善された商品を購入する事が出来るので、
心の片隅で感謝しつつ購入すると良いかもしれません。
特に、発売予定日に合わせる為に不具合を隠して販売する事が慣
例になっているIntel製品等のリスクが高いパーツの場合は情報が
命なので。
【例】
・5シリーズチップセットのUSB問題 発売6ヵ月前に判明していた
・6シリーズチップセットのクロックジェネレータ問題は、リコー
ル発表の1~2ヶ月前に判明していた。
(再設計、テスト焼付け、完動品の歩留まり確認、増産、と再出荷
までに5~6ヶ月掛かるのに、PCベンダに再出荷するまでの時間が
発表から2~3ヶ月しか掛かっていなかった)
其の他、SSDを不具合で回収したりファームでデータを破壊(8M
B病)等
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