ファンの選び方
CPUクーラーのファンの交換や、ケースファンの増設や交換をす
る時にファンを買う事に成りますが、今日はファンの選び方を書
きます。
【ファンのサイズ】
【小型ファン】
40、50、60、70mmの物で、キューブやM-ITX用のケースで主
に使用するファンです。
アイネックス ケース用ファン40mm 薄型静音タイプ CFY-40S (2008/7/23) AINEX |
一昔前はチップセットを冷却する為に小型のファンが付いていた
事もありました。
因みにAMDのリテールクーラーのファンは
ている為、リテールでもファンを交換したくなったら70mmの物
を選ぶと良いでしょう。
(2016/3/15追記)
APUの一部から60mmになっていたのと、一新した時に80mm
以上のファンを使用し始めたので、交換する前にサイズを良く確
認してください。
【中型~大型ファン】
80、92、120、140mmの物で6年以上前のケースは80mmファ
ンが標準でしたが、現在は92以上で120~140mmのファンも搭
載出来、複数の規格を搭載出来るのが標準になっています。
BitFenix オリジナル RGB LEDファン Spectre Pro RGB – 140mm BFF-SRGB-14025N-RP (2018/1/24) BitFenix |
【特殊ファン】
100、150mm以上の物で、100mmの物は一部のCPUクーラー
用の特殊規格ですが、穴の位置が92mmと同じ為92mmが搭載
出来るケースで、
構造やパーツに干渉しなければ付ける事が出来る為普通に売って
います。
Thermaltake Pure 20 LED/Fan/200mm/800rpm/Black/LED White ケースクーラーファン FN842 CL-F033-PL20WT-A (2014/12/10) Thermaltake |
150mm以上のファンは完全に専用ケースの物で横板に付いてい
たり底面や天板に搭載されていたりします。
一部販売されていますが、基本的にケースメーカーへ取り寄せでし
か購入できません。
【ファンの回転速度】
rpm(回転/分)で表され、回転速度が速いほど風量が多くなり、動
作音が増します。
基本的に小型な物ほど回転速度を上げないと風量が確保出来ない
為回転速度が上がり、大きいほど回転速度が無くてもある程度の
風量を確保することが出来ます。
【ファンの制御方法】
【PWM】
パルス制御でファンの速度を制御しています。
簡単に言うとスイッチのオン、オフを繰り返し、オンとオフで切り
替える間隔の調整で制御することです。
基本的に負荷に合わせて自動的に速度を制御しますが、ファンの
最大回転速度を超える事はありません。
(但し、物によって回転数に10%程度誤差があるので注意)
接続コネクタは小型の4ピン。

【DC】
電圧の量を変える事で速度を制御するファンです。
接続コネクタは小型3ピン、ペリフェラル4ピンの二つ。
(電源ユニットから電力を取るペリフェラル4ピンは速度制御は出
来ません)

(ペリフェラル電源側)

【ファンの制御が出来るコネクタの場所】
【MB上のコネクタ】
【CPU_FAN】
CPUクーラーのファンを挿すコネクタです。
基本的にPWMで制御されていて小型4ピンの物を使いますが、M
BによってはDC制御が可能な物が有り、小型3ピンのDCファンを
使うことが出来る物もあります。
【CHA_FAN、SYS_FAN等】
ケースファンを挿すコネクタです。
小型3ピンのDCファンと小型4ピンの内3ピンを接続してPWMフ
ァンをDC制御で使えます。
(2017/5/30追記)
最近のMBはケースファン用もPWM制御である事が増えている様
です。
【PWR_FAN】
電源ユニットのファンを挿して回転数を読み込む為のコネクタです。
最近は殆ど接続する事も無い上に回転速度の制御も出来ない為、
殆ど使われていません。
尚、速度制御が出来ないだけで挿せば使える為、フル回転でも良
いから排気がしたい場合には使います。
ATX規格の場合大体CPU:1、CHA:2、PWR:1と言う構成になっ
ており、小さくなるほどCHAやPWRのコネクタが少なくなって行
きます。
(2017/5/18追記)
ファンを3つ以上搭載できるケースが一般的になっているので、最
近のMBにはCHAが増えています。
また、OPTやPUMPと印字された水冷クーラー用のコネクタも付
いている事が多くなりました。
【ファンコン】
3.5インチ、5インチベイに装着し、裏側にファンを接続する事で
ケース用DCファンを手動で制御出来ます。
下の様なものがファンコンです。
アイネックス タッチ式 5ch ファンコントローラー 温度 アラーム付き ファンコン FM-09 (2017/9/12) AINEX |
Homyl 3チャンネル 3ピン PC クーラー冷却ファン スピードコントローラー PCIブラケット 12V モレックス (2018/7/16) Homyl |
バックパネルに搭載して使用するファンコンもあります。
【CPUクーラー用のファンの選び方】
基本的にCPUクーラに使われているのはPWMの物なので、ケース
とエアフローからどの程度の回転速度の物が必要なのか考えて購
入しましょう。
MBによってはDC制御が出来る物もある為、ファンの選択肢を増
やしたい場合は、予め調べてからMBを購入しましょう。
【ケースファンの選び方】
基本的にケースの構造と対応サイズによって変わって来る為、エ
アフローを考えて、サイズと最大回転速度を決める必要があり
ます。
【ファンを買うときのポイント】
制御する事を前提とする時のポイントですが、最大回転速が遅い
物を買うよりも、速い物を買っておいて制御した方が臨機応変に
対応出来るため、最大回転数が速い物を買う事をお勧めします。
ケースによってはケースファンが4つ以上搭載出来る、搭載してい
る場合でファンコンを使わない時は制御の必要性が低いファンを
低回転の物にするのも一つの手です。
ケースの構造とエアフローについては【CPUクーラの選び方】の
【エアフローを考える】を参考にして下さい。
【関連記事】
【MBのケースファン用ピンヘッダが少ない時のファンの接続の仕方】
このBlogはBlogランキングに参加しています。
役に立ったと思った方はクリックをお願いします。


初心者総合へ戻る
TOPに戻る
| パーツの選び方 | 03:33 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑