Intel第12世代Core i Processorのステッピングと脆弱性
Intel第12世代Core i ProcessorのAlder Lakeの下位モデルが1
月辺りから発売されていますが、
公式の脆弱性対応表に別枠で追加されていて、対応状況が変わっ
ている事に気がついたのでステッピングと対応状況について注意
を一つ。
【関連資料】
Affected Processors: Transient Execution Attacks & Rela
ted Security Issues by CPU
【S Spec numberとは】
S Spec numberはIntelがCPUを判別する為につけている5桁の
英数字で構成される番号です。
サポートの「部分的シリアル番号 (部分的な ATPO) を検索」を開
くと画像での説明が表示されますが、
Spec Codeと書かれている部分がS Spec numberになります。
この番号はモデル毎に変わりますが、ステッピングが変わる時も
変わるのでステッピングも判別できる訳です。
【初めから2つ存在するステッピング】

Core i5-12400の情報が出てきた時にC0とH0ステッピングの情
報が出ていましたが、
どうやらECore(Atom)ありの設計製造ラインと無しの製造ライ
ンで分けていた上に、ECore(Atom)無しの設計の方は緩和策が
進んでいた様です。
Core i5-12400だけ2ステッピングあるのは12900Kと12600の
製造ラインの両方から選別落ちした物が混ざっているからですね。
今回は第9世代と逆で下位モデルの方が緩和策が進んでいる様です。
Core i5-12400又は12400Fを選択しようとしている場合はH0
版のSRL5YかSRL5Zを確認して購入した方が良いかもしれません。
今後隙間のモデルが追加された場合は公式サイトのCPU情報で確
認できるので、目的のモデルを知りたい場合は確認しに行って下
さい。
世代とモデルを選択
↓
フィルタをデスクトップ PCに
↓
モデルナンバーを選択
↓
左の項目にあるオーダーとコンプライアンス情報を選択
と進むと確認できます。
【緩和策の対応状況】
C0からH0に変わった時点で以下が影響を受けないという表記に
変わっています。
V3a: Rogue System Register Read
L1TF
MDS(3種)
Machine Check Error Avoidance(入力確認に関する脆弱性)
但し、C0の方もこっそりIBRS Guest/Hostを影響なしに変更し
ている所を考えるに、緩和策を充てて現状影響しない状態の項目
を影響しないと表記に変えただけの可能性があるので、完全に修
正された訳ではないと考えた方が良いと思われます。
後、回路改修での緩和のv4:Speculative Store Bypassに更に
マイクロコードを充てる緩和があたっています。
H0はC0より緩和策が進んでいるのは確かですが、第9世代の時よ
りはそれほど進んでいる訳ではないのかもしれません。
今回は製造ラインで対応状況が変わっていますが、恐らく今後出
る隙間の選別品もステッピング毎に出て混ざる物が出ると思われ
るので、
Alder Lake Refreshの表記で出してきた時に確認する様にして
下さい。
【ステッピング関連】
【Intel第12世代Core i Processorの脆弱性について】
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